
サブスク・NHK・スマホの解約ガイド
負の遺産を止め、スムーズな手続きを
解約が1日遅れるだけで翌月分の料金が発生することも。スムーズに手続きを終えるための最新手順をまとめました。
遺品整理において、スマホやサブスクリプション(定額サービス)の解約は「スピード」が重要です。多くのサービスは日割り計算ができず、解約が1日遅れるだけで翌月分の料金が発生してしまいます。
負の遺産(支払い)を止め、スムーズに手続きを終えるための手順をまとめました。
1. スマートフォン(携帯電話)の解約
スマホは全てのデジタルの窓口です。解約する前に「中身(写真や連絡先)」の確認が終わっているか必ずチェックしてください。
手続きの場所と必要なもの
- 場所: 各キャリアの店舗、またはオンライン。
- 必要書類:
- 除籍謄本、死亡診断書のコピー等
- 故人のスマホ本体(SIMカード)
- 来店者の本人確認書類
- 認め印
注意点:解約のタイミング
スマホを解約すると、キャリアメール(@docomo.ne.jp等)が即座に使えなくなります。他のサービスのログインIDにそのメールアドレスを使っている場合は、先にそちらの変更を済ませる必要があります。
2. サブスクリプション(定額サービス)の解約
サブスクは「解約しない限り永遠に課金される」ため、早急な対応が必要です。
主なチェックリスト
エンタメ
Amazonプライム、Netflix、YouTube Premium、U-NEXT等
ライフライン
新聞(デジタル版)、定期購読誌
アプリ
家計簿、健康管理アプリ、iCloud, Google One等
💡スマホが開けない場合の「最終手段」
パスワードがわからずログインできない場合は、「故人のクレジットカードを止める」のが最も確実です。カードが停止されれば、決済不能となり自動的にサブスクも順次解約されます。
3. NHK放送受信料の解約
NHKは世帯主が亡くなり、その家に誰も住まなくなる(世帯消滅)場合にのみ解約が可能です。
窓口へ連絡
「NHKふれあいセンター(0120-151515)」、またはWebサイトから連絡します。
解約届の提出
郵送されてくる解約届に必要事項を記入して返送します。
過払い金の返還
年払いで支払っていた場合、亡くなった月以降の料金が月割りで返金(還付)されます。
4. 契約別・必要書類と窓口一覧
| サービス | 主な連絡先 | 必要なもの(基本) |
|---|---|---|
| 大手キャリア | 各社ショップ窓口 | 除籍謄本、本人確認書類、SIMカード |
| 格安SIM (MVNO) | 各社カスタマーサポート | オンラインまたは電話での受付が主流 |
| NHK | NHKふれあいセンター | お客様番号(わかれば)、還付金の振込先 |
| サブスク | 各アプリ・サイト内 | ID・パスワード(不明時はカード停止で対応) |
5. 失敗しないための「デジタル遺品整理」3箇条
①「解約」より先に「カード停止」
まず故人のクレジットカードを停止させることで、把握しきれていない少額のサブスク課金を強制的に止めることができます。
②「キャリア決済」をチェック
スマホ代と一緒に支払っているサービスがないか、最終の利用明細を確認してください。
③「Apple ID / Google アカウント」の削除
スマホを解約しても、アカウント自体は残ります。2026年現在は、故人のアカウントを家族が管理できる「故人アカウント管理」設定を各社が提供しています。必要に応じて申請しましょう。
結び:心の整理と共に
デジタルの手続きは、事務的で味気なく感じられるかもしれません。しかし、一つひとつの契約を閉じていくことは、故人の社会的なつながりを丁寧に片付け、ご遺族が前を向くための大切なステップです。
「どこから手をつけていいかわからない」と立ち止まってしまったら、まずは「クレジットカードの停止」から始めてみてください。それが、デジタル遺品整理の大きな一歩になります。